覚書き
忘れがたい美しい夢を見たので書き留めました。
私は五関沼の河合担ww
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ずっと昔だろうか。
友達2人と住宅街の坂道を走っている。日はもう高くはなく、夕暮れが近いような気配がした。道は狭くて、民家が密集している。いかにも“庶民”と呼ばれるような人たちが住んでいそうな場所だ。
ふと、すぐ近く、小さなマンションの二階のベランダに立ち左手に持った本に目を落としている麗しい男性に気がついた。
とてもそぐわない。
色んな場所の空の色を集めたみたいに様々な青が美しい、柔らかそうなシャツがとても似合っている。薄い茶色の髪は軽くウェーブして、やはり色素の薄い頰に少しかかっていた。
私は走りすぎる。
数メートルほど行っただろうか、気になって後ろを振り返る。
すると彼がベランダからすこうしだけ下を覗いて、口元を緩めたようだった。
…もしかしたらそれは、彼の笑顔が見たいと思った私の心が見せた幻だったかもしれないけれど。